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"イクメン" 卒業生による講演会を開催しました。(6/15)

2023.07.03

講演会の様子

講演テーマ

"人生と仕事"について語り合おう ~卒業生に学ぶ ワンダフル×ワンリアルライフ~

厚生労働省"イクメンの星"に選出された伊藤 翼さんをお招きし、「次世代文明センター」(本学の教養教育の充実と文理融合型の文明研究を推進)主催の講演会を開催しました。

伊藤さん

伊藤さんは本学を2007年に卒業、トヨタ自動車へ就職。現在、同社素形材技術部で勤務。2人目のお子様誕生時に、奥様と交代して、約6ヵ月の育休を取得されました。

就業や結婚、育児など、卒業後の人生に待ち受ける転機や困難に直面する中で、本学での学びや経験がどのように活かされたかについて、この日集まった約30人の学生にお話しいただきました。

学生時代に思い描いていた通りとはいかない「人生のリアル」。在学時に教員からかけてもらった「問題解決のヒント」となる言葉を頼りに、周りの方々の助けを借りながら徐々に自分自身も成長。その過程を振り返って、次のように言います。「どうしていいかわかないときは、とにかく動いてみる。まずは調べて、解らなければ周りに聞く。それでもどうにもならなければ仲間と一緒にやってみる」。

そういった経験を経て、今は「育児」とも向き合うことに。これまでの人生で培ってきたコミュニケーション力や分析力、提案力を余すところなく駆使し、"男性育休黎明期"に育休を取得。伊藤さん曰く、「育休を取得したことで、社会が広がった」。子育ての大変さや、家事の大変さもさることながら、「わかっていたつもりでも、やれていなかった」様々なことを、日々、滞りなくこなしている世のお母さんたちの凄さをリアルに実感したそうです。「育児を通して、自己をアップデートできた」と伊藤さんは語ります。この貴重な育休期間に経験したことや、考えたこと、感じたことが、のちに「職場での育児に関する情報発信」、「NPOの立ち上げ」、こども政策担当大臣が同席した「内閣官房こども政策の強化に関する関係府省会議参加」、「名古屋市男女平等参画推進委員参画」などの活動へとつながっていきます。

しばしば「人生に正解はない」と言われますが、「正解がないからこそ外に飛び出し、一緒に考えてくれる仲間を見つけることが大事だ」と伊藤さんは力強く学生に語りかけます。「仕事でもプライベートでも"専門性を突き詰めること"で求心力を高め、それが人とのつながりをもたらしてくれる。また、その経験が"その人の魅力となる人間性"を高め、いわゆる"会社人間"から"社会人"へと成長させてくれる」と、これから社会へはばたく学生に先輩ならではのエールを贈ってくださいました。

また、学内では少数派でありながらも、生き生きと活躍する女子学生に向けても、次のようなメッセージを発信してくださいました。「少し前まではマイノリティがマジョリティに合わせることが求められる社会でしたが、マイノリティの声こそが社会変革をもたらす可能性を秘めています。自分がどうしたいか、声をどんどんあげてみてください。積極的に情報を収集すること、発信することが大切です」。

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先輩からの「リアルでワンダフルな」メッセージを受け止めた学生たちからは、講演終了後に以下のような感想が寄せられました。

「『人生における自分自身の悩みは、社会においても意外と多くの人が抱えている共通の悩み。困ったときは外に向かって声を上げ、世代や職種を超えて、みなで力を合わせて未来を自分たちで創ればよい』というメッセージに感動しました。自分も『研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし』という建学の理念を意識しつつ、創造力を発揮して、この先の人生で待ち受ける課題解決に挑戦したい」(修士1年 知能情報メディア研究室 武次 広夢さん)

「ワークライフバランスに興味があったため、この講演会に参加しました。子どもの成長に合わせてワークライフバランスがどのように変わっていくのか、もっと知りたいと思いました。伊藤さんの次のステップにも興味があります。またの機会を楽しみにしています」(学部4年 知能情報メディア研究室 平賀 駿介さん)

「人とつながることによって育む"豊かな人間性"と、物事を突き詰めることで養う"人を惹きつける専門性"を体現されていて、非常に興味深かったです。私もこれらを磨きつつ、自分なりの幸せを探していこうと思います」(学部2年 小山 和紀さん)

また、学校法人トヨタ学園 増田 義彦 理事長からも以下のようなコメントと共に、学生の未来に期待が寄せられました。「自分の世代までは子育てについては産休制度しか知らないが、男女共同参画社会の推進と生産年齢人口の急激な減少予測を背景に社会の持続的発展のための育休制度などが導入され、会社生活も急速に変わってきている。学生の皆さんには人生100年といわれる長寿社会をこれから生きていくうえで、自分自身が大切にすることは何なのかをよく見つめて、今回のご講演も参考にしながら人生の時間の使い方を判断していって欲しい」。

*本イベントは、6/16(金)中日新聞朝刊でも取り上げられました。